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飲食業で生きるヒント
   
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TOP>私のコンサルタント・スタンス


私は、飲食店への食材の納入業者として30年間、
さまざまなお店を見てきました。
その中には繁盛店していったお店もあれば、一方で志を果たすことなく
消えていってしまったお店もあります。

独立して自分のお店を持つことができた料理人さんたちの多くが、
長年にわたって磨き上げた腕を持っているにもかかわらず、
残念ながら望まない結果に終わってしまう。

そうした現状を目にする内に、
この状況を何とかできないものかと考えるようになりました。

私が、料理店を経営する料理人さんに思いを馳せたのは、
納入業者時代に、飲食店の経営者さんよりも
そこに勤務する料理職人さんとのお付き合いが深かったためです。
職人さんたちは、当時の私の生活を支えてくれた最前線の方々でした。


私は30年の経験から、繁盛店の経営者には共通するものがあると感じました。
しかし、それは言葉にして表すになかなか難しいものでした。

その繁盛の秘訣というものを言葉にして伝えることができれば・・・、と考え、
経営の学問である“マーケティング”についての勉強を始めました。

世の中に出でいる最新のマーケティング理論の中で、
私が繁盛店の経営者から教えてもらった言葉にできないノウハウに
マッチするものがあれば、それを見つけ出して料理人さんに
伝えることができる、と思ったのです。


そして2年間、可能な限りの専門書を読みあさりました。


そんな日々を送っているある日、私の妻が乳がんと診断されました。
医師の話によれば、摘出手術が必要とのことでした。

妻は医師の指示どおりに、発見から1週間後に摘出のための手術をしました。
手術の結果、リンパへの転移も所見されず、
早期発見だという診断がありました。

しかし、だからと言って、がんが完治したわけではありません。
またいつ再発するかもしれないのです。それが乳がんというものらしいのです。

見た目には平静を保っているように見える妻でも、
心の中は不安でいっぱいだったと思います。

これから、長い長い病魔との戦いが始まるという実感が、
私たちの中にはありました。


私は病気についての専門知識はありません。
ですから、妻の病気に対しての手伝いはできません。
病気と闘うのは妻本人なのです。


しかし私は、いいえ、私たちは、一緒に戦うという気持ちを持つようにしました。

でも、夫として、病気と闘う妻に対して、
一緒に戦うとはいったいどうすればよいのでしょう?

私は、考えに考えた末、妻がいつでもどんなことでも
心の中のモヤモヤを話せる存在でいようと決めました。

もちろん、私もすべてを解決できる答えを持ってはいません。
しかし、そんな私でも、分かち合えることはできるはずだと思いました。

妻の不安をわかってあげよう、不安から来るイライラをわかってあげようとする
私がそこにいるという実感を妻自身が持てたとき、
私たちは一緒に戦っている、と言うことができると思いました。


それから、1年半になります。
妻の抗がん剤の投与もやっと終わりました。

気がついてみると、気持ちを分かち合って一緒に戦う、
というスタンスが私のコンサルタントスタンスになっていました。

自分の指導分野でない経営者の悩みにも、
一緒に考えている自分がそこにいたのです。


「自動車事故にあい、鎖骨骨折で右手がつかえない。どうしよう・・・」

「パソコンが壊れて、帳簿のデータがとんじゃった。なんとならないの・・・」

「妻が自動車で他人を怪我させてしまった。どう対処してらいいの・・・」


こんな相談にも、真剣に耳を傾けています。
もちろん、解決策などありません。

強いて解決策をあげるならば“わかってあげること”だけです。

そして、それが悩んでいる人にとっては、とても大事なことだと思うのです。


私は、飲食店を経営する料理人の方々に、
“わかってあげる”心を持っていただきたい
と思っています。

お客様が、うれしくてうれしくて、その気持ちを誰かに聞いてもらいたいとき。
お客様が、苦しくて苦しくて、その心をそっとわかってもらいたいとき。
お客様が、悲しくて悲しくて、一緒に泣いてくれる誰かを探しているとき。

そんなときに、いつも思い出してもらえるような飲食店のご主人。
そのようなご主人がいるお店は、とても素敵なお店なのです。
そして、たくさんのお客様がそんなお店を求めています。

私は、行列ができる店づくり研究会の会員の料理人さんたち全員が
そんなご主人になってもらいたいといつも思っています。

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