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強制貯金法

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強制貯金を始める方法-05

彼は、禁煙してその分を貯金するという困難な約束の代わりに、毎日決まった文章を
書き続けることを選びました。しかし、それは私が計画した彼のマインドコントロール
だったのです。そして彼はまんまと私の策略にかかってしまったのです。

これに気を良くしたわたしは、残りの2人にも同じような手法を試そうと思いました。
幸いにしてこの2人もスモーカーだったのです。そして、日数の差こそあれ、貯金を
始めるという目的は2人とも達成しました。
もちろん、毎日書くということは続けてもらっています。ただ、書く言葉は違います。
「私は○○を手に入れるために、毎日貯金をしている」
「本日は○○円を貯金し、本日までの累計は○○○円になっている」


貯金というものは、やり始めないといつまで経ってもできるものではありません。
どんな理由をこじつけようと、それはあなたの自由です。
あなたが始める貯金は、誰のものでもありません。それはあなた自身のための貯金です。

今回の例はたまたまタバコという恰好の無駄遣いがあったのですが、タバコを吸わない
人でも自分の日常を振り返れば、どこかに必ず貯金できる無駄遣いが潜んでいます。
貯金に大きな金額を考える必要はありません。毎日100円からであっても貯金をし始めた
ことには変わりはありません。
あなたの、あなただけの、あなたによる、あなたのための貯金をやり始めてみてください。

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強制貯金を始める方法-04

はじめの「タバコを止める・・・」という言葉は毎朝、そして、後の金額についての
言葉は夜寝る前に書いてもらうことにしました。

彼には苦しい禁煙生活よりも、喫煙をしながらでもこの文章を毎日書くことを選んで
もらったわけです。しかし、この毎日書くという作業も、実は大変な意思が必要です。
そのために私が毎日電話で確認をし、1週間ごとにそれを見せてもらう約束をしました。

さて、どうなったと思いますか?

彼は35日経ったときにタバコを止めました。そして1月に2万円強の貯金をし始めたの
です。お店からの稼ぎは今までと同じなのですが、彼の通帳には毎月確実に2万円ほどの
印字が入金欄に記録されていくことになりました。


人には、紙に書かれた意見は書いた人の真の態度を反映していると考える傾向がある
ということが心理学者の間では知られています。そして驚くべきことに、その意見が
自分の自由に書いたわけではないと知っているときでさえも、人はそう考え続けると
いわれています。

そして、今回のように「禁煙の代わりにある文章を書く」という「害のない」譲歩に
よって、それと一貫した行動を次にとってしまうのです。
すなわち、人は書いてしまったことに見合うように行動するということです。そして
それを他人に見えるような形で自分の立場を明確にすると、一貫した人間に見せようと
するために、その立場を維持しようとする気持が人の心の中に強く生じるようになるの
です。

書き記すという形での意見は、ただ口にすめだけの意見よりも努力を要することになり
ます。彼の例で言えば、毎日同じ内容の言葉を書き続けることは、口で言うよりも
何百倍も困難なことだったはずです。
このように自分の意見に労力が投入されればされただけ、その後の態度に与える影響が
強くなります。

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強制貯金を始める方法-03

「1日に何箱吸うの?」

料理人でタバコを吸う人は多くありません。味覚を感知する舌の感覚を麻痺させるから
です。それと指にヤニの臭いがつくことも理由のひとつです。しかし、目の前の彼は
まぎれもなくスモーカーだったのです。

「2~3箱ぐらいかな?」
そのクライアントは答えました。
1日2箱として600円。それを30日買い続ければ1万8千円がタバコ代として煙と消えて
いるのです。

「ねえ、タバコ止めません? そしてその分を貯金しませんか?」

帳簿上で無駄なお金が見つからなければ、私生活の無駄を探して、それを指摘するしか
ないと、とっさに感じたのです。

「えぇ、わかっています。止めたいとは思っているのですが・・・」

彼も月々の1万8千円が無駄なお金であることには合意してもらえたようでした。
しかし、それが禁煙という行動に結びつくということはありません。何せ、禁煙ほど
難しいものはないのですから。

しかし、月々の1万8千円は大きな金額です。1年続ければ21万6千円の貯金が
創出されるということです。とにかく禁煙をしてもらって、その分を貯金してもらう
ようにする方法を思案することになりました。

「ねえ、今はタバコを止めるなんて気を起こさなくてもいいから、その代わりに今日
から毎日、手帳にでもノートにてもいいから、今から言う言葉を書き続けてみてくれます?」

私が彼にお願いしたことは、タバコを禁煙という状態を要求することではなく、単に、
毎日ある言葉を紙に書き続けるだけのものでした。
その言葉とは、
「私はタバコをやめて、その分のお金を貯金することにした」
「本日は○○円を貯金し、本日までの累計は○○○円になっている」

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強制貯金を始める方法-02

では、貯金をするにはどうすればよいのでしょう?

それは、もう強制的にでも始めるということしかありません。
適当な金融機関(私のお勧めは郵便貯金)でそれ用の通帳を作り、日掛けでも、
週掛けでも、月掛けでもよいから始めることです、できれば最低貯金金額を決める方が
よいでしょう。
しかし、「言うは易し行うは難し」。通帳を作るというところまでは誰でもできること
なのですが、その通帳には一向に数字が印字されないのです。
貯金ですから、とにかく色々な工面をしてお金を浮かさなければなりません。そこで
日頃から無駄に浪費をしているお金はないかを探してみるわけです。

この作業は自分でやるべきこととは思いますが、日常的に自分がやりくりしている帳簿
から無駄である費用を探すということは、並みの人ではできません。少なくとも自分と
しては無駄のないようにやりくりしていると信じているのですから、それを否定する
なんて無理なことです。

ですから、ここは他人にお願いするしかありません。顧問の税理士の先生とか、顧問が
いなければ経理にちょっと詳しい友人とか、女房が経営に加わっていなければそれでも
よいでしょう。第三者の目から見れる人であればかまいません。私のクライアントの
場合は、私がその役割をしました。


ここからは私のクライアントの例を話していきます。

クライアントで強制貯金に挑戦しようとしたのは3名の人でした。経営内容はまだまだ
余裕が出るほどには到達していません。つまり「貯金よりも稼ぎたい」派の人間です。
まずはある1人から始めました。帳簿をざっと見て貯金に回せるお金を探しました。
でも数字だけを見てもそんな余裕はなさそうでした。
「うーん! 困ったなあ」と思った瞬間、ツーンと私の鼻を突く臭いがしました。
タバコの煙です。タバコを吸わない私にはその臭いが強烈に鼻についたのです。
そして思わず言ってしまいました。

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強制貯金を始める方法-01

あなたもコレで貯金ができる!

貯金に回せるお金などないと思い続けていた男が、たわいもない約束をしたために
年間約20万円規模の貯金をやり始めました。


「さあ、貯金をしましょう!」と言うと、それを聞いた人の多くは顔をしかめます。
「自分のための貯金ですよ」と言っても顔の表情は同じです。
その表情からは「わかっているけど、なかなかね・・・」という気持が伝わってきます。

私のクライアントも例外ではありません。特に儲けがあまり多くないクライアントに
とっては「貯金どころではない」というのが本音であったと思います。毎月月末に
なっていろいろの支払日がやってくるたびにドキドキしながら売上金とを見比べている
のですから「貯金をしろ」と言う方が現実的ではありません。クライアントにすれば
「貯金の前にどうしたら儲かるかを教えろ」というところでしょう。

ところが、では儲かったからと言って本当に貯金ができるのでしょうか?
 
はっきり言いますが、できません!

理由は、お金はあればあるだけ使ってしまうのです。人はお金を手にしたら、それを
持ち続けることの方が難しいことは多くの歴史上の人々によって明白なことです。
特に、あまり稼いでいない人はこの傾向が強く出るみたいです。「金持ちはケチ」
という言葉もあるくらいで、稼ぎが少ない人ほどお金を使う誘惑には弱いと言われて
います。

きっと普段は我慢を余儀なくされている人は、その我慢に耐え切れなくなってしまうと
いうことでしょう。とにかく「儲かったら、貯金をする」という理屈は全くの
ウソッパチだということです。