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飲食店の戦略会計教室

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あなたのお店の安定性を診断する最後の3つ

「負債比率」と「有利子負債倍率」とは、

他人から借りた夫妻を総資本や自己資本と

比べる指標のことです。


総資本というのは何を指しているのかわかりますか?
自己資本はどうですか?

忘れた方はバックナンバーを見てくださいね。

また、「債務償還年数」とは、

あなたのお店の営業利益が今のままであれば
あなたのお店の負債をどのぐらいの年数で返済できるか

の目安を示すものです。

この3つの指数を求める計算式は以下のようになります。

※ 負債比率=負債÷総資本×100

※ 有利子負債倍率=有利子負債÷自己資本

※ 債務償還年数=有利子負債÷(営業利益+減価償却費)

そして評価基準として下記のようなものが用意されています。

※ 有利子負債倍率・・0.4倍以下が優良、2倍以上は危険

※ 債務償還年数・・1.5年以下なら優良、10年以上は危険

ほらね! けっこう厳しい評価目安でしょう。
これと比べてあなたのお店はどうでしょうか?

負債比率に関しては、それなりの理由が加味されますので、
絶対的な評価目安はありません。


そしてもうひとつ、負債に関して金融機関が好む指標が、
「デット・キャパシティ・レシオ」です。

これを最後にお伝えしておきます。


これは

※ 有利子負債÷(現預金+有価証券+固定資産)

という計算式で算出します。


あなたの持っている有利子負債が、
あなたの持っている現預金や担保資産で
カバーされているかを見る指標です。

お金を貸している金融機関にしてみれば、
有利子負債がこれらでカバーされていれば、

仮に返済が滞っても最終的にお金が返ってくる
可能性が高まるということです。

要は、安心できるということですね。


しかし現実には、
このような数値が良いはずはありませんので、
ほとんどの中小零細企業では、
信用保証協会などの保証付で担保されていることになります。

以上、今回までで、
あなたのお店の安定性を現す9つの指標をご紹介しました。


いずれも、今まではあまり見ていなかった
貸借対照表という財務諸表からの算出ということでした。


たぶん、あなたはこんな指標など
目にしたことはなかったと思います。

しかし、
あなたが金融機関に決算書を提出していたのであれば、
相手はこのような指標からあなたのお店を診断していたのです。


今回で会計に関するお話は
いったん終わらしていただきますが、
最後にひとつだけ大切なことをお伝えします。


あなたのお店を評価している人は、
あなたのお店の安定性を何年にもわたって調べ、
あなたのお店の営業状態を審査しています。


つまり、昨年に比べて安定性はどうなったのか、
3年前に比べてどうなっているのか、を診断しています。

あなたの決算書の見方は、

「今年は儲かった」「今年は損をした」

であったと思います。

しかし、あなたの周りの人は、

「この店は安定性ができつつある」
「この店は不安定になりつつあつ」

という評価もプラスしているのです。

商売は継続することを目的に営業しています。

そのためには、自分の店がどのような過程にあるのかを
正しく診断し、対処すべきところは早めに手を打つことです。

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あなたの固定資産を自己資本と比べてみましょう

今回は

「固定比率」と「固定長期適合率」

についてです。

もうこの文字を見ただけで、先に進みたくなくなりますよね。


そんな気持ちわかります。

誰だって、こんな言葉好きではありません。

しかし、すべては自分のため、自分のためですぞ!
ガマン! ガマン!

固定比率とは次のような計算式で算出します。
 
※ 固定比率=固定資産÷自己資本


見てのとおり、
自己資本と土地建物などの固定資産とを比べたものです。


つまり、あなたの所有する土地や建物など
現金に戻しにくい資産が、

どれだけ返済しなくても良いお金で
賄われているかを示す数値です。


ここで言うところの固定資産とは、

本来は飲食店というビジネスをするためにある資産を指すのであって、
住まいとして使用している住宅は入りません。


ですから、店舗を借りて営業しているのであれば、
この数値は、もともと存在しません。


この数値が存在する人は、
土地建物を購入して店舗に使用している人だけです。


と、まあ決算書の上ではそうなっているのですが、
ここでは、もうひとつ拡大解釈をしていきましょう。


つまり、
お店は借り店舗だが、住宅はローンで買ったという人。


そんな方は、決算書には本来ない固定資産に
住宅の土地建物の時価を足して考えてみましょう。


固定比率は低いほど安泰だと解釈されます。

つまり、固定資産と比べて自己資本が多いということです。


しかし、そんな方はまずいらっしゃいません。


やってみればわかりますが、
かなり高い数値になるはずです。


これでは、ほとんどの方が
安泰とはいえなくなってしまうのです。

そこで、これに次ぐ指標として、
固定長期適合率というものが使われています。


この計算式は次の通りです。

※ 固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)


今度は、固定資産と比べるのは、
自己資本だけてはなく固定負債を加えたものと比較します。


固定負債とは長期にわたって返済すればよい負債、
つまり住宅ローンのような負債です。

そのため、
固定資産が自己資本だけで賄えていなくても、

自己資本と固定負債で賄われていれば、
「まあ、安心できる状態」と判断できるということです。


今回は、かる~く流して終わります。

この数値は、
こういうものがあるということだけ
知っていればよいと思いますよ。

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自己資本比率をおさえておこう

今回は、自己資本比率という指標について、です。

毎年利益を上げて堅実な経営をしているのであれば、
自己資本が充実して、自己資本比率がよくなっていきます。

では、この自己資本比率とはどういうものなのでしょうか?

自己資本比率とは次の計算式で求める数値です。


※ 自己資本比率=自己資本÷総資本


つまり、あなたの事業の総資本に対して、
自己資本がどれだけあるのか、を表したものです。

ちょっとわかりにくいですか?

そうですね、わかりにくいかもしれないです。


ここで、覚えておいてもらいたいのが
総資本というものがどういうものなのか、
ということです。

ここ、大事な話です。


まず、あなたが、
総資本という言葉から想像することは、

「資本なのだから、自分のお金の全部」

というイメージだと思います。


ところが、会計においての総資本を指すのは、

貸借対照表の右側に書かれている全ての金額

のこと。

つまり、いろいろな負債も総資本のうちに入るのです。


負債も総資本と考えるには違和感がありすが、

「借金も財産のうち」という言葉、

聞いたこと、ありますよね?

あの言葉を思い出して、
会計では負債も総資本のうちに入ると心得てください。


もちろん、
ただの「資本」という言葉であれば、
それは、自分のお金という意味です。


しかし、
総資本と「総」が前に付くだけで、
会計では負債を含めものとして
あつかっているのです。


ですから、
自己資本比率と言いますのは、

言い換えれば、

総資本のうち、
返さなくてもいいお金、つまり自己資本が
どれぐらいの比率であるかを
表しているのです。


返さなくていいお金とは、
貸借対照表の右側の下の方にある
資本金と利益余剰金です。

個人経営では資本金はありません。

これは前回日説明したとおりです。

ここでは法人経営を例にとってお話します。


まず、自己資本とは、
資本金と利益余剰金の合計になります。

この2つのうち資本金はめったに増えません。

ですから、
増えるのは利益余剰金、
すなわち、
毎年毎年の利益の積み上げというものになるわけです。

そこで、考えてみましょう。

利益は少しずつ出ていて、
その分、利益余剰金も徐々に増えていたとします。

しかし、そうは言っても、

負債が多くて、負債を含めた総資本と
自己資本を比べた時に数値が低かったとしたら
どうでしょう?


これは、ヤバくないですか?

前回のメルマガでは、
流動比率と当座比率についてお伝えしましたよね。


そして、お金を架している銀行は

あなたが借りているお金に対して
どれだけのあなたの資産を持っているのか
を見ているよ、

と言いました。

それは、
お金を借りていても、資産を持っていれば
それだけ安全性が高いと判断できるからです。

しかし、お金を貸す人はそれだけではまだ不安。

他人から借りているお金と自分のお金とを比べた時に、

自分のお金をたくさん持っていた方が、
より安全だと考えるわけです。


だから、
自己資本比率という数値もしっかり見ています。

調子のいいお店は、資本金が増えなくても、
毎年利益を出して、利益余剰金が
積みあがっていきますから、
自然と、自己資本比率が高くなります。

そして、自己資本が多い事業体は、
相対的に負債が少ないので、
金利負担が少ないと判断できます。


これなら安心ですよね。


逆に、毎年赤字を出している事業体は、
利益余剰金がマイナスになっており、
そのマイナスがどんどん膨らんでいます。

そして、いつしか資本金以上にマイナスが大きくなり、
ついには資本の部がマイナスの状態になります。


これを「債務超過」と言います。

いやな言葉ですが、こうなりますと、
貸借対照表の左側に記載されている資産を
すべて記載されている金額で現金化したとしても、
まだ返さなくてはならない負債が残るという状態なのです。

これでは、お金を貸している人も、
追加で貸し出す考えにはなりませんよね。

それどころか、こんな決算書を見せられたら
なんとかして早いうちに回収したいと思うはず。

こういう状態で融資を申し込むにはムリがあります。


しかし考えてみれば、
債務超過からこそ現金がないともも言えます。


だから、何とかして融資をしてもらいたいと
考えるのもわからないことではありません。

でも、このような状態で
話に乗ってくれる金融機関は

もともと貸したお金の回収は
別の手を狙っていると思ってください。

それは、あなたの持っている土地資産かもしれませんし、
保証人が持っている資産かもしれません。

少なくとも、あなたの事業からの回収は
もはや考えてはいないことは明らかです。

債務超過の事業体に
お金を貸してくれるところがあるのであれば、
それは、決して「うまい話」ではないことは
肝に銘じておいてくださいよ。


世の中、骨までしゃぶる商売もあるのです。


私は過去にそのような話に乗ってしまった人を
何人も見てきました。


そんなことにならない前に
自分の事業の自己診断はしっかりしておきましょう。


そうそう、言い忘れていたことがありました。

自己資本比率が自分の業種で
どれほどの数値が標準なのかを
知りたいのではないでしょうか?

そんな数値を知りたいときには、


「TKC全国会」のホームページ

http://www.tkcnf.or.jp/


から無料で入手できます。

サイトを開いたら、
右側の「お役立ち情報」という欄の一番下にある、
「TKC経営指標」(速報版)という文字をクリック。

初めての人は、
ユーザー登録をしなければなりませんが、
無料ですので登録してください。

その後、この画面でダンンロードできます。


ちなみに、優良なる一般飲食店での
自己資本比率は、53.7%となっていました。


あなたのお店の数値は、どうでしょうか?

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あなたの経営姿勢を判断する指標とは

前回は「貸借対照表」という財務諸表は、
税務の素人である私たちにとっては、
どうでも良いものだと思ってしまうのですが、


お金を貸している銀行にとっては、
あなたの経営に対する姿勢を判断する
実は、怖い財務諸表であることをお話しました。


では、実際にはどんなことをして
あなたの経営姿勢を判断しているのでしょうか?


その判断をするための材料として使われているのが
経営指標というものです。

企業の安定性を判断する指標は以下のものがあります。

◎ 流動比率(%)・・流動資産÷流動負債×100
 
◎ 当座比率(%)・・当座資産÷流動負債×100

◎ 自己資本比率(%)・・自己資本÷総資本×100

◎ 固定比率(%)・・固定資産÷自己資本

◎ 固定長期適合率(%)・・固定資産÷(自己資本+減価償却費)×100

◎ 負債比率(%)・・負債÷総資本×100

◎ 有利子負債比率・・有利子負債÷自己資本

◎ 債務償還年数(年)・・有利子負債÷(営業利益+減価償却費)

◎ デット・キャパティ・レシオ(%)・・有利子負債÷(現預金+固定資産)


ざっと上げてみると、これだけあります。

これが全部あなたの経営姿勢を判断する指標として、
銀行はあなたから提出された決算書から
はじき出していると考えてください。


ですから、張本人のあなたが、

「そんなのカンケイネぇ!」

と言っているわけにはいかないと思いますよ。

そこで、少しずつでも、この経営指標についての
知識をもっていただき多と思うのです。


まず、はじめの2つ、
「流動比率」と「当座比率」ですが、

これは、算出する計算式を見ればわかるとおり、
流動負債と比べてみた場合の数字を表しています。


誰が考えても、負債とを比較した場合、
資産が多い事業体の方が安定性はあるわけです。

ですから、この指標は
その事業体と取引した場合に、

ちゃんとお金を払ってくれるかどうか
の目安と言ってもよいでしょう。


一般的には、
流動比率が、150%なら適正、100%未満は危険、

そして、
当座比率は、80派未満は危険とされています。

あなたのお店はどうなっていますか?


適正ですか? それとも危険ですか?


さっそく算出して調べてみてください。

ここで、ちょっと難しい話をします。

貸借対照表では「利益」はどのように
表されているのかに関してのことです。

貸借対照表の右側の資本の部の下には
「利益剰余金」という欄があります。


これは、
その事業体が過去に利益を上げてきたかどうか
を表している数字です。


えっ? そんな科目はない・・・、ですか?


そうですすね、個人経営の方の場合には
「利益剰余金」という科目はありません。


個人経営であり白色申告をされている方は
利益を繰り越すことができませんので、
ここには当期の所得合計のみが記載されています。


しかし、個人経営の場合は、
資本金という科目がなく、
「元入金」という便宜的な科目が設定されています。


法人の場合の資本金は
めったに増減することはありませんので、
利益余剰金が増減して「資本の部」が増減するのに対して、


個人の場合は、
元入金と当期所得の合計で増減していくことになります。


ここで、個人経営をされている方のために、
元入金についてふれておきます。

元入金は「もといれきん」と読みます。

これは個人事業者特有の科目で、
総資産から総負債を差し引いた残りの数値です。

つまり、個人事業者の純資産額ということです。

この数値は下記の算式で求められます。


前期元入金+所得金額+事業主借-事業主貸


所得金額というところは
青色申告であれば「青色申告特別控除前所得金額」
というものになります。


めんどくさい話ですよね。


こんな話をすもので、
嫌になっちゃうのですよね、きっと。

個人事業者の方は、
どうも、この「元入金」というものが
わかりにくいいのでギブアッフしてしまうのですね。


ともかく、毎年毎年利益を上げて
堅実な経営をいているのであれば、
この数値はプラスになっているはず。


反対に、この数値がマイナスである事業体は
過去にも、いやひょっとして現在でも
苦しい経営をされているということです。

では、ここがプラスならは良いのか、
ということなのですけど、
一概にそうとは言い切れないのです。

それは、あなたが銀行も含めて
他人から借りている金額とを
比べてみてからの判断になるのです。


そのようなことを評価するのが
「自己資本比率」という指標です。


次回は、この指標についてお話します。

実は、この計算式で使われる
「総資本」という意味が
間違ってとらえられていることが多いのです。

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財務諸表のお話し

会社組織で経営をされいて、
決算を12月以外の月に定めている方を除いて、
多くの個人経営者の方々にとっては確定申告の時期です。

今年は3月17日までに申告所書の
提出をしなければなりません。

なので、今が書類作成の真っ最中ではないかと思います。


税理士さんのような専門家に委託していらっしゃる方も
きっと、たくさんいらっしゃいますよね。

多少のコストはかかりますが、
まったく会計を知らない方にとっては、
その方が確実に申告の期日は守れますものね。

とは言いましても、
これにかかる費用はけっこう痛いですよね。

それに、他人まかせというのは、
提出すればそれで終わり、という
考えになりやいすものです。


しかし、決算書をつくるのには
もっと大事な意味があるのです。


ということで、
今回は決算書、言い換えれば、財務諸表についての
お話しをさせください。

と申しますのも、あなたにとって、この時期こそが
唯一の決算書というものを意識する時期だと思うからです。

ではまず、事業の決算書は
いったい何のために作成のでしょうか?


1.税務書に提出しなければならないから
2.取引の銀行に提出しなければならないから


決算書を作成するための理由は、
このように第三者に提出しなければならないことが
まずは頭の中に浮かんできます。


あなたはどうですか?


しかし、決算書を作成する本当の理由は、
あなた自身が自分のお店の経営状態を知ること。

そして、
その状態によって次年度の作戦を練るため、

と思うのです。


でも、それは決算書というものが
スラスラと読めることが条件なのですがね。


特に「貸借対照表」というもの。

あれは、何が何だか解らないという方が
非常に多いものです。

もう1つの「損益計算書」、
あれは、すごく現実的。

だって、売上がいくらあって、原価がいくらで、
経費がいきらかかって、その結果、
1年でこれだけ儲かったということなのですからね。


それに比べて「貸借対照表」となると、
「資産の部」と「負債の部」「資本の部」と分かれています。


もう、この言葉からして、

「こんな表、どうでもいいのじゃないの?」

と思ってしまいます。

ところが、
あなたの事業にお金を貸してくれている銀行は、
どちらかと言えば、この「貸借対照表」を重視しているのです。

なぜでしょう?


それは、
この表に書かれている数字を分析することにより、
事業の安定性を見ることができるからです。
~~~~~~~~~~~~

銀行は、人様から預かったお金を
あなたの事業のために貸しているわけですから、
あなたの事業がどれだけ安定性があるかは大きな関心事です。


しかし、それはなにも銀行だけの関心事ではありません。

経営者であるあなたにとっても、
ご自分の事業の安定性は重大な関心事だと思うのですよ。


それが「貸借対照表」を分析することにより
ある程度の評価ができるのであれば、

あなたも、きっと今までのように
無関心ではいられないと思います。

そんなわけで、
今回から数回に分けまして、
財務諸表についてのお話をしていきたいと考えています。

と言いましても、私は税理士資格者ではありません。

ですから、

朝日新書 『財務3表一体理解法』 國貞克則著


を参考にして、ここに書かれている内容の一部を
できるだけわかりやすい話にしてお伝えしていきます。

この本は、なかなか理解に苦しむ
「キャシュフロー計算書」について
わかりやすく解説してくれていますのでお奨めです。

http://tinyurl.com/3d6k2r


もっとも、あなたの事業規模では
キャッシュフロー計算書の作成は義務づけられてはいません。

今のところキャッシュフロー計算書の提出義務は
株式を公開しているなどの大企業に限られています。

ところが、
この財務諸表を理解しているということは、
あなたが銀行側から見られたときに
大変優位な立場になると思いますよ。

そのために、中小零細企業の中でも、
キャッシュフロー計算書を作成し、
取引金融機関には提出しているところが
多くなってきています。

やはり、がっちりした支援をあおぐには
しっかりとした情報公開が一番なのですね。

話しを財務諸表のことに戻します。

まず初回である今回は、

「貸借対照表」って何を表しているの、です。

初回ですから、簡単に言います。

この表は、

あなたの事業が、どのようにしてお金を集め、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どのように使っているのか、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ということを表したものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どのようにお金を集めたのかは、
「負債の部」「資本の部」に書かれてあり、

どのように使っているのかは、
「資産の部」に書かれています。


通常、負債の部」「資本の部」は右側に、
「資産の部」は左側に配置されています。


負債がお金を集めることと同じ意味だというのは
理解しずらいとは思いますが、

あなたが事業を起こすには、
自分の所持金で足りなければ、
どこかでお金を借りてこなければなりません。

つまり、商売をするための元手を集めるには、
自己資金と借入金の2つの方法があるということです。


そこでこの「負債の部」と「資本の部」の2つを
「貸借対照表」の右側に配置しているのです。


さらに、営業を始めるとそこに利益がでてきますよね。

実は、「貸借対照表」ではこの利益も
お金を集める活動に分類します。

そこで、当期利益という数字も右側に配置されます。

このように、「貸借対照表」の右側には
あなたが、自分の事業を行う上で、
今までに、どのようにしてお金を集めてきたか、
ということが記録されているわけです。

さて、次は「資産の部」です。
これは表の左側に配置されています。

細かい分類は後にして、こちらは、
さきほどの右側で集めたお金を
どのように使ったのかという記録が書かれています。


お店という建築物に使った。
調理器具といった器具備品に使った。
自動車という車両運搬具につかった。

そして、売掛金というお客様に貸付けることに使った。

そして、現金が、また預金がこれだけある。

このようなお金の使われ方が記録されています。

ここで注意してもらいたいのは、

「貸借対照表」に記録されている金額は、
事業を始めてから今期までの積み重ねた金額なのです。

ですから、今期だけの数字をつかみたいのであれば、
前年の数字と差し引きする必要があります。


一方、もう1つの「損益計算書」は今期だけの数字が
記録されています。

このあたりが「貸借対照表」を
わかりにくいものにしているのかもしれません。

ところが、あなたはわかりにくいかもしれませが、

銀行というところは、
「貸借対照表」での右と左との内容をしっかりと分析して、

「ああ、この人はしっかりものだな!」とか
「ああ、この人は浪費家タイプだな!」とか
「ああ、この人は博打っ気があるな」なんてことを

見分けていると思ってくださいね。


ということは、あなたは知らないうちに
提出した財務諸表からあなたの人間性を
しっかり調査されているということです。


いかがですか?

「貸借対照表」って怖いですよね。


あなたは今まで銀行に求められるままに、
決算書を提出してきたと思います。


そして、きっとあなたは
「今年は、これだけ利益が出てさえいれば」と
考えていたのかもしれませんよね。


しかし、銀行はもっと奥深いことまで見ていますよ。


大げさに言えば、

あなたの人間性が現れてしまうのが「貸借対照表」です。


さあ、すでに手元に決算書ができあがっている方は
「損益計算書」だけでなく、
「貸借対照表」も分析してみてください。


では、次回は「貸借対照表」の数字を使って、
あなたの事業の安定性を診断する計算式について
お話しします。