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臆病者ならば将来性がある

トップページ > 繁盛をつくる情報 > 飲食店の経営ヒント > 臆病者ならば将来性がある

戦国時代のまだ初期のころ、

あの織田信長がまだ尾張一国の統一を終え
隣国の美濃へ進出しようとしていた頃、、

同じく四国は土佐一国を
統一しようと企てる若き武将がいました。


その名を長曾我部元親(ちょうそかべ もとちか)と称します。

歴史の教科書には、ほとんど登場してきませんが、
織田信長や木下藤吉郎などにも引けをとらぬ
優れた武将として、知る人ぞ知る存在です。

もっとも、この時代の国主は、
優れていなければ、一国を維持することもできず、
消えてなくなってしまうわけですから

時代のチャンスの違いはあっても、
かなりの武将であると言えます。

そこで、何が優れていたかと言いますと、
一国を統治するノウハウといったところでしょうか。


本日は、この戦国時代の統治ノウハウから
飲食店の経営ノウハウを探ってみようかと思っています。

もっとも信長や秀吉のように天下人となるには
一国の統治ノウハウではとても足らずに、
そこには「外交術」といった特殊な能力が必要だったわけです。


では戦国時代の統治ノウハウとはどういうものなのか?


これについては、
現代のように情報化の世の中ではありませんので
各地の守護大名は、各人各様に持ち合わせていたようです。


その中で、本日ご紹介したいのは、
冒頭に紹介しました四国の戦国大名のノウハウのひとつです。

こんな話があります。

元親は、あるとき、
わずか5歳にしかならないわが子を
戦場に連れて行こうとしました。


戦国時代のの嫡男であれば、
必ず世継ぎという立場になるわけですから、
早くから戦場体験をさせておくというのは
ある意味、帝王学であったわけですよね。


しかし、それでも5歳とは当時にしても異常。


周囲の人々はだれも、
「将来、臆病者にさせぬための早期訓練だ」、

そう察して意見など挟まなかったようです。


正室も、
「きっと、嫡男の生来の勇気を試すのだ」
と思い込んでいました。


ところがある日、そのことについて正室が尋ねたところ、
元親からは思いもよらない返事が返ってきたのでした。

元親は妻に向かって、

「臆病者ならば将来性がある」

と説明をしたのです。


つまり、戦場に連れて行ってビクビク怖るようであれば、
自分の跡継ぎとしての素質があると言うのです。

彼のノウハウはこういうことです。


臆病者こそ、智者の証拠であり、
臆病こそ知恵のもとである。

知恵がある者でなければ臆病にはならない。

武将にとって勇気、豪胆さは第一に必要である。

しかし、勇気などは、天性のものではない。

臆病者が、自分自身を練り、言いきかせ、
智恵をもってみずからを鼓舞することによって
かろうじて得られるものだ。

この元親のノウハウは戦国時代だけではなく、
現代の競争社会にも十分に通用するものだとは
思いませんか?


「世の経営者よ、臆病者であれ!」


臆病者だからこそ、智恵をめぐらし、
ライバルとの競合の中で勝ち抜こうとするのです。

臆病者だからこそ、自分に足りないものを探し、
自分を磨くことに懸命に努力をするわけです。


考えてもみれば、
勇気のある者や豪胆な人は、
一時代において注目の的にはなりますけど、
結局は、いつの間にか消えてしまっています。

私の知っている一流調理人さんの中でも、
もっと自分に自信を持ってもいいのではと思える人ほど、
いつもいつも「ああじゃないか、こうじゃないか」と
料理に関する研究に懸命であったことを思い出します。


そういう方は不明なことをどんどん訊いてきました。


決して奢ることなく、
他人の知識を自分のものにする技量に長けていました。


これも、臆病者という天性が合ったからかもしれません。

これをお読みのあなたは、どちらですか?

臆病者ですか? それとも、自信家ですか?

自分の時代を長く継続したければ、
臆病者になるべきです。

そして、さらに大事なことは、この元親のように、
人とは違う発想法の習慣を身につけることですよね。


戦国時代の世に、
「臆病者は将来性がある」
なんて考えられることはずいぶんと異常であったはずですよね。





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