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自己資本比率をおさえておこう

トップページ > 繁盛をつくる情報 > 飲食店の戦略会計教室 > 自己資本比率をおさえておこう

今回は、自己資本比率という指標について、です。

毎年利益を上げて堅実な経営をしているのであれば、
自己資本が充実して、自己資本比率がよくなっていきます。

では、この自己資本比率とはどういうものなのでしょうか?

自己資本比率とは次の計算式で求める数値です。


※ 自己資本比率=自己資本÷総資本


つまり、あなたの事業の総資本に対して、
自己資本がどれだけあるのか、を表したものです。

ちょっとわかりにくいですか?

そうですね、わかりにくいかもしれないです。


ここで、覚えておいてもらいたいのが
総資本というものがどういうものなのか、
ということです。

ここ、大事な話です。


まず、あなたが、
総資本という言葉から想像することは、

「資本なのだから、自分のお金の全部」

というイメージだと思います。


ところが、会計においての総資本を指すのは、

貸借対照表の右側に書かれている全ての金額

のこと。

つまり、いろいろな負債も総資本のうちに入るのです。


負債も総資本と考えるには違和感がありすが、

「借金も財産のうち」という言葉、

聞いたこと、ありますよね?

あの言葉を思い出して、
会計では負債も総資本のうちに入ると心得てください。


もちろん、
ただの「資本」という言葉であれば、
それは、自分のお金という意味です。


しかし、
総資本と「総」が前に付くだけで、
会計では負債を含めものとして
あつかっているのです。


ですから、
自己資本比率と言いますのは、

言い換えれば、

総資本のうち、
返さなくてもいいお金、つまり自己資本が
どれぐらいの比率であるかを
表しているのです。


返さなくていいお金とは、
貸借対照表の右側の下の方にある
資本金と利益余剰金です。

個人経営では資本金はありません。

これは前回日説明したとおりです。

ここでは法人経営を例にとってお話します。


まず、自己資本とは、
資本金と利益余剰金の合計になります。

この2つのうち資本金はめったに増えません。

ですから、
増えるのは利益余剰金、
すなわち、
毎年毎年の利益の積み上げというものになるわけです。

そこで、考えてみましょう。

利益は少しずつ出ていて、
その分、利益余剰金も徐々に増えていたとします。

しかし、そうは言っても、

負債が多くて、負債を含めた総資本と
自己資本を比べた時に数値が低かったとしたら
どうでしょう?


これは、ヤバくないですか?

前回のメルマガでは、
流動比率と当座比率についてお伝えしましたよね。


そして、お金を架している銀行は

あなたが借りているお金に対して
どれだけのあなたの資産を持っているのか
を見ているよ、

と言いました。

それは、
お金を借りていても、資産を持っていれば
それだけ安全性が高いと判断できるからです。

しかし、お金を貸す人はそれだけではまだ不安。

他人から借りているお金と自分のお金とを比べた時に、

自分のお金をたくさん持っていた方が、
より安全だと考えるわけです。


だから、
自己資本比率という数値もしっかり見ています。

調子のいいお店は、資本金が増えなくても、
毎年利益を出して、利益余剰金が
積みあがっていきますから、
自然と、自己資本比率が高くなります。

そして、自己資本が多い事業体は、
相対的に負債が少ないので、
金利負担が少ないと判断できます。


これなら安心ですよね。


逆に、毎年赤字を出している事業体は、
利益余剰金がマイナスになっており、
そのマイナスがどんどん膨らんでいます。

そして、いつしか資本金以上にマイナスが大きくなり、
ついには資本の部がマイナスの状態になります。


これを「債務超過」と言います。

いやな言葉ですが、こうなりますと、
貸借対照表の左側に記載されている資産を
すべて記載されている金額で現金化したとしても、
まだ返さなくてはならない負債が残るという状態なのです。

これでは、お金を貸している人も、
追加で貸し出す考えにはなりませんよね。

それどころか、こんな決算書を見せられたら
なんとかして早いうちに回収したいと思うはず。

こういう状態で融資を申し込むにはムリがあります。


しかし考えてみれば、
債務超過からこそ現金がないともも言えます。


だから、何とかして融資をしてもらいたいと
考えるのもわからないことではありません。

でも、このような状態で
話に乗ってくれる金融機関は

もともと貸したお金の回収は
別の手を狙っていると思ってください。

それは、あなたの持っている土地資産かもしれませんし、
保証人が持っている資産かもしれません。

少なくとも、あなたの事業からの回収は
もはや考えてはいないことは明らかです。

債務超過の事業体に
お金を貸してくれるところがあるのであれば、
それは、決して「うまい話」ではないことは
肝に銘じておいてくださいよ。


世の中、骨までしゃぶる商売もあるのです。


私は過去にそのような話に乗ってしまった人を
何人も見てきました。


そんなことにならない前に
自分の事業の自己診断はしっかりしておきましょう。


そうそう、言い忘れていたことがありました。

自己資本比率が自分の業種で
どれほどの数値が標準なのかを
知りたいのではないでしょうか?

そんな数値を知りたいときには、


「TKC全国会」のホームページ

http://www.tkcnf.or.jp/


から無料で入手できます。

サイトを開いたら、
右側の「お役立ち情報」という欄の一番下にある、
「TKC経営指標」(速報版)という文字をクリック。

初めての人は、
ユーザー登録をしなければなりませんが、
無料ですので登録してください。

その後、この画面でダンンロードできます。


ちなみに、優良なる一般飲食店での
自己資本比率は、53.7%となっていました。


あなたのお店の数値は、どうでしょうか?





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