今年になってから、
クライアントさんたちと話し合うときに、
「お店の方針」というものを、
あらためて尋ねてみるようにしています。
お店の方針・・・
あらたまって方針など言われると、
ギクっとしてしまう方が多いのですが、
そんなにかしこまって考えるほどのことじゃありません。
要するに、
どんな考えでお店をやっているか、ということ。
あっ、
これじゃ、ますますわからないですね。
ほら、
お店を始めるときっていろいろ考えませんか。
たとえばですか・・・、
どんな料理をメインにしていこうかな・・・?
和洋折衷。
いや、いっそ無国籍創作料理にしよう。
それとも、コテコテの和食。
それも郷土料理はどうかな。
ドリンクは何を主力にしよう・・・?
やっぱり、生ビール。
いや、ちょっとしゃれてワインを広めよう。
まて、こだわりの日本酒や焼酎もいいかも。
お客様の層は・・・?
若い人たちかな。
でも、自分がもう中年だから、
気持ちがわかるってことで40代を中心のほうがいいかも。
もちろん、女性が気軽に入れる店がいいかもね。
そうなると、価格帯はどうしよう・・・?
自分はプロの料理人だから、
やっぱり大衆路線よりも、ちょっと上目かな。
ほら、考えていないようでも、
けっこういろいろなことを決めているでしょう。
細かく言えば、まだまだあるんじゃないかと思いますよ。
ここで言う「方針」とは、このこと。
じゃあ、何で、そんなことを今になって
あらためて尋ねるのかといいますと、
クライアントさんのビジネスを一緒に考えていくうえで
とても大切な、基本だと思ったからなのです。
クライアントさんたちが、
私にコストをかけてまで、私を雇用している理由は、
自分自身が解決できないことを
私に何とかしてもらいたいからです。
でも、私にもできないことがあります。
それは、方針を決めること。
お店の方針。
これは、オーナーさんに立ててもらわなければ
どうしようもありません。
ですから、
「私の店はどんな方針でやったらいいのでしょうか?」
という問題には、私にも解決のしようがないのです。
もっとも、
こんなオーナーさんが、もしいたら、おかしいですけどね。
私のクライアントさんには、当然こんな方はいません。
すると、
次の段階に出てくる問題は、2通りに分かれます。
1つは、
「自分の方針が、正しいのか間違っているのか」
2つ目は
「自分の方針は正しいと思うのだが、
どのような方法だったら実現できるのか」
この2通りです。
実は、
私がクライアントさんとの間ではっきりとさせたいことは、
その方がこの2つの問題のどちらを解決しようとしているのか、
ということなのです。
この段階がしっかりと決まると、
後の話し合いは、うまくいきます。
私はいつもこう考えています。
私たちの目の前にある問題はすべて現象。
その現象を引き起こしている真の原因は何か。
これを探し出すこと。
「売上が減少している」というのは現象。
これを引き起こしている真の原因は何か?
そして、その原因が真か否かを見極めるには
どのような資料や情報が必要なのか。
「売上減少は景気が悪いから」
「売上減少はメニューに飽きたから」
「売上減少は宣伝が足りないから」
これだけではダメ。
本当にそれが真の原因だという根拠いる。
その根拠を得るためには何が必要なのか。
これが見つかるまで考えること。
見つからないままに、
軽々しく判断を下すことはダメ。
それは、自身の力だけで可能か?
コストと時間はどれだけかかるのか?
その結果、運よく真の原因が見つかれば、
もう半分は解決したようなものです。
ほら、
医学者が、原因不明の難病を引き起こす
病原菌を発見していくような過程に似てますよね。
真の原因を探さないで小手先だけの対処をしていても、
絶対に上手くはいかないことはいままでの経験ではっきりしました。
真の原因。
これを探し出すことが大切なのです。