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鏡餅(かがみもち)

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足利時代の頃、正月に武家では
男子には具足(鎧)に、女子には鏡箱に、
大小2個の餅を丸く平たくつくって
これを重ねて供えました。

2個重ねたのは月日を表し、
「一重ね」と呼びました。

その形が鏡に似ていることから
鏡餅といわれたのです。

鏡のように丸くつくった餅を
正月と六月に「歯固(はがため)
といって食べたのです。

この「歯固」という風習は
平安時代から行われていました。

人は歯をもって命とするので、
歯を「よわい」と呼んでいました。

齢という文字のヘンが歯であるのはこのためです。

餅を食べて歯を固めるのは、
齢を固めるということです。

古代史に見られるように
鏡は日本人が最も尊重するものであり、
神社をはじめ民間でも、
昔は正月とか節句には
鏡を神代として祀りました。

この鏡に二つ重ねの餅を供えたので
鏡餅と呼ぶようになりました。

餅はモチ(望)で満ち足りる
という意です。

鏡餅は割って祝うもの。
それを鏡開きと言います。

武士は斬るという言葉を嫌い、
刃を入れずに引掻くことから、
これを「かき餅」と呼びました。

また、
鏡餅は人間の一番大事な心臓の形を
似せたものであったとも言われています。

米からつくられた餅は
魂の象徴とも考えられていたのです。





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