◆はじめに
ある飲食店での話です。
営業時間も過ぎ片付けも終わった頃、主人が意を決したように声を出しました。
主人「オーイ! ちょっと集まってくれ」
A君「何ですか、大将!」
主人「うん、チラシを作ろうと思うんだが・・・」
B君「チラシって新聞なんか折り込んであるアレですか?」
主人「そう、そのチラシだ」
A君「へぇ~、いいんじゃないですか、やってみて忙しくなるのなら」
主人「そうなんだ、ウチ店をもっとたくさんの人に知ってもらいたいからな」
A君「それで、私たちに用事って何ですか? そのチラシが何か・・・?」
主人「そう、そのチラシを作るのにお前たちに協力してもらいたいんだよ」
B君「えぇぇ! 自分たちに何をやれって言うのですか?」
主人「だからさぁ、チラシを作るんだよ」
A君「チラシって、専門業者さんに頼むんじゃないのですか?」
主人「うん、それをすると費用がかかりすぎるんだよ。自分たちでつくれば安く
あがるだろう」
A君「それはそうですけど、オレ達専門家でもないのにできますかね?」
主人「まあ、心配はあるけど、ここは挑戦ということで、どうだ?」
B君「まあ、やれって言われればやりますけど、何からやればいいんスか?」
主人「まあ、それはまた今度のことにしよう。今日のところはとにかく自分たちで
チラシを作ってみよう。そして作るに際して協力をしてもらいたいということ
だけだ」
こうして、このお店は、たぶん現在の営業成績を改善したいという気持から、チラシ
という広告宣伝をする決意をしたのです。
そして、ある日のこと。
主人「オーイ! この前の話のチラシのことだけど、あれから本を買って、いろいろ
勉強してみたんだ」
A君「えー!すごいじゃないですか、大将やる気マンマンですね」
B君「それで、作り方わかりましたか?」
主人「おぉぉ、大体だけどな。まずキャッチコピーってやつを大きく目立つように
書いて、それから売りたい商品の写真や値段を載せる。そうそう、それに気の
利いた誘いの文章も大切だな。それと、店の屋号や営業日、時間、そして
周辺地図といったところだな」