★----あとがき
今回、本レポートでお伝えしたことは私自身が納入業者として30年間にわたって、
多くの飲食店さんに対して行ってきたことです。
そして、私と地域を同じくする他の納入業さんたちも、程度の差こそあれ、ほとんどが
自分たちのお客さんである飲食店に対して私と同じようなことをしていたことを覚えて
います。
私は残念ながらリタイヤしてしまいましたが、今でも多くの納入業者さんが当時と
同じような気持ちでいることと思います。
景気が良かった時代には、「グルメ」という言葉がもてはやされました。
人々は、より贅沢な料理を求めて大金をはたいて美食に走った時代もありました。
その同時、飲食店ではお客さんに困るなんていうことはありませんでした。
週末の深夜となれば、街のあちこちにタクシーを求める人の集団がありました。
繁華街では、夜の人口は昼の人口の何倍にも膨れ上がっていたのです。
でも、そんな浮かれた時代はすぐに去ってしまいました。
世の中は一転して緊縮ムードに変わりました。
それにつれてお客さんが減少してきた飲食店では、より低価格で集客をしなければなら
なくなってきたのです。
飲食店が低価格路線を実現するためには、原材料もより安く購入しなければなりません。
一部の飲食店では、今まで取引をしていた納入業者から、1円でも安い現金問屋に仕入れの
主力を移すことも経営の防衛策だったのです。