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帳面上では黒字なのですが、お金が足りません

トップページ > 飲食店経営者の広場 > 悩み相談室 > 帳面上では黒字なのですが、お金が足りません

年商1800万円ほどの小さな居酒屋を経営しています。
おかげさまで、お客さんの入りもまあまあでです。

経理はコンピュータの会計ソフトを使用して毎月きちんと
収支を点検しています。
大きな儲けはでないのですが、損益勘定で赤字には
なっていません。

ところが何故か月末になるとお金が足りなくなっています。
会計帳をみても先ほどの言ったように黒字の決算を
だしているのです。

経理の方法が間違っていると思って、知り合いの
税理士さんにみてもらったのですが、間違いはないということです。

どうして黒字なのに毎月お金が不足してくるのでしょう。
このままですと商売に身を入れていることができなくなりそうです。


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毎月どの程度の黒字を出しているかにもよりますが、
多くの飲食店で不思議に感ずるのが、複式簿記形式の
会計ソフトで経理をしてい場合に、黒字であっても
資金不足というものです。


そのような結果になる原因はいろいろあるのですが、
私の経験からですと、多くの飲食店に見られる原因とは、
お店を開店するために銀行などの金融機関から借りた
お金にあります。


どういうことかと申しますと、このような借入金の返済金は
損益計算書に記載されてこない、ということです。
つまり、損益計算上黒字であったとしても、それは借入金の
返済金額を計算していない状態での黒字であって、
その返済金をプラスすると実質赤字になってしまう場合には
その赤字分が資金不足となって表面化するのです。


大きな額の設備にかかわる借入金の場合には、
損益計算書では「減価償却」という費用で充当させる方法を
とります。
言ってみれば、借入金の返済元本は減価償却費と利益との
合計でまかなうということです。

ところが、その減価償却費という費用がままならないものなのです。
「返済金がこれだけだから、これだけ償却する」というわけにはいきません。
税務上での焼却期間が定められています。

例をあげれば、内装設備などは20年の償却期間です。
具体的な数字で説明すると、1000万円の内装設備の
償却は1年で50万円、1ヶ月では4万円チョットということです。

ところが金融機関への返済は7年だとしましょう。
すると、1年で143万円、1ヶ月で12万円ということです。
12万円の元本返済をするのに4万円しか償却できませんので、
残りは利益からということになります。

ところがこの利益が8万円以上でないと返済元本は足りないと
いうことになります。
また、利益には年に一度所得税という税金がかけられますので、
実際には8万円の利益だけでは足りないということになってしまうのです。

会計ソフトを使ってきちんとした経理をしていることは認めますが、
自分の商売の損益分岐点を見定める際にはこのような減価償却費と
返済元本とのバランスに注意をしなければいれません。

単に、「赤字になっていないのだから」といって安心してしまうことは、
そのうち借金で首がまわらなくなってしまう原因になります。

そして、このような経営者にもっとも多いのは、「黒字だから」と思って、
浪費してしまうことです。





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