“目的貯金”というものがあります。
海外旅行の資金を貯める、買いたい商品があるから貯める、子供のための学費を
ためる・・・。
このような、ある何かの目的を達成するためにお金を貯めることは、それでも
その目的がはっきりしていますので貯め続けることは比較的容易にできます。
ところが、この目的といったものがなかったとき、多くの人はお金を貯め続ける
ことが出来なくなります。
いったい何のために倹約までして貯めているのかという疑問が生まれてきます。
貯めても使うあてのないお金などあっても仕方ないと考えるのも当然です。
“貯める力”というのは、このような何の目的もなくただお金を貯める習慣をつける
ということです。
誰のために・・・?
もちろん自分の将来のために、です。
「それゃ、貯められるほど儲かっていれば、誰だって貯められるんじゃないです
かね。でも、ウチでは今はそんな余裕なんて考えられないですよ。そんな余裕が
あれば借金でこんなに苦労しませんもの」
「ご主人、お気持ちはよくわかります。銀行への返済を止めてもらっている現状も
承知しています。でも、貯め始めなくてはいけないのです。それが“力”という
意味なのですから」
「うーん、ではいったいどうしろ、言うのですか?」
「はい、月当たりの経常利益の金額が出ますよね、売上から仕入と月の経費を引いた
残りの利益のことです。通常はその金額がご主人の家庭の生活費と消えてしまうので
すが、その金額のうちの1割を強制的に貯金するのです。仮に50万円の経常利益で
あれば5万円になります。この5万円は初めからなかったものと考えるようにして
みてください」
収入の一割の貯金をするという方法は、昔の
偉人たちが実践していたものです。明治時代に
活躍した大富豪本多静六氏は独自の蓄財投資法
の中で収入の4割を貯金したと述べています。
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