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飲食店『繁盛経営』の黄金法則-091

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   「明日のお金は明日稼げばいい」と言うほど
   極端ではないのですが、若い料理人さんが老後のために
   準備をしているという話は聞いたことがありません。
 
 
人間は、どういうわけか、稼ぐときはその分、使うお金も多くなるようです。
生活費もそれなり、お付き合いもそれなりの出費になってしまいます。
 
稼ぎが多いときに将来のことを考えて、今を慎ましく生きるより、将来もきっと
こんな調子で行くことだからと考えて、今を十分に楽しもうと考えやすいのですね。
 
 
「あの親父さんも、ずっとこの道で苦労してきてね、さあこれから第二の人生と
いう矢先のことだったのです」
 
「なるほど、それは残念なことをしましたね。昔はそういう料理人さんが多かった
ようですね。若いときから結構無理を重ねてくるので、普通の人とは肉体の消耗が
はげしいのでしょうかね。で、ところでそんな親父さんなら遺産も結構あった
でしょうね」
 
「いいえ、ところがスッカラカンだったようですよ。まあ生命保険をかけてあった
らしく、奥さんは『もし、これがなかったら心中モノでした』と言っていました」
 
「そういう人って意外に多いのですよ。ウーン、それじゃ、親父さんにしてみれば、
 
それでかえって良かったとも言えるのでは・・・?」
 
「いったい、どういうことですか? それに、今日は料理人の老後の話って言って
いましたけど・・・?」
 
「ええ、つまりですね。たとえば、もしその親父さんが亡くならずにご健在でいた
とすると、月々の生活費というものが要りますよね。しかし、収入は勤め先を退職
してしまったのだから、年金だけという状態だと思います。ましてこの世界は世間
並みの退職金はもらえないですよね。ひょっとすると年金も基礎年金だけとか・・・・。」
 
「ええ、その通りだと思います。親父さんが最後に勤めたお店には5年ほどしかい
ませんでしたので、退職金なんてゼロじゃないかと思います。年金もどうですかね?
私は知りませんが、たぶん積み立てはしていなかったのじゃないかと思いますよ」





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