プロフィール
レタスは地中海沿岸から西アジアに広く分布する
野生種をもとに、地中海地域で改良栽培されるようになったもの。
古代ギリシャやローマでは、健康と安眠をもたらす野菜として
紀元前からたべられていたようなのね。
でも、当時のレタスは今のような丸い形をしているものではなく、
結球しないタイプのものだった。今のイメージとしては、
サニーレタスのような形状だと思えばいいよね。
結球するレタスが知られるようになったのは、16世紀ごろからと、
かなり後になってから。
原型のレタスは7世紀ごろには中国に伝わり、茎チシャとして
生まれ変わっている。茎チシャと言っても分からないかもしれないけど、
主に硬い茎を食べるもの。細長く切って乾燥したものを『山クラゲ』っていっている。
日本には奈良時代に伝来していて、918年に書かれた『本草和名』と
いう書物にも記載されている。この伝わったものもチシャという
不結球のものなのは、もうおわかりだよね。
そうそう、チシャという呼び名は、乳草が訛ったもので、これは茎を切ると
白い液がでることに由来している。新鮮なレタスが手に入ったときは、
ためしに切ってみるといいよ。
今の主流である丸いレタスが広く食べられるようになったのは、
ずっと後の1960年代にはいってからで、中国からの伝来品ではなく、
戦後に進駐軍が持ち込んだものなんだ。米軍人がたくさん
食べるというので、国内で栽培されるようになったんだね。
洋食のコックさんがレタスのことを「ニューヨーク」って呼ぶのも
このあたりが発祥だね、きっと。
レタスの兄弟は、今市場に出回っているものでも、
「サラダ菜」「サニーレタス」「クセリーンリーフ」「サンチェ」が知られているもの。
その道の人しか知らないもので「マロンレタス」「チリメンチシャ」
「シルクレタス」「ローメインレタス」といったものがある。
生で食べること多いことから、旬は暑い夏とおもわれそうであるが、
レタスそのものは、涼しい気候を好む野菜。ということで、
季節によって涼しい場所を選んで栽培されている。
食べ方と効能
レタスは1年中出回っているが、旬は意外にも「秋」。
生食が基本ということで、包丁でザクザクとやりたいところだが、
包丁で切るよりも手でちぎったほうが切り口の断面が粗くなり、
水に漬けたときの水分の吸収がよくなり、歯ごたえがよくなる。
ついでに覚えておいてもらいたいのだが、このように野菜を
水につけてパリっとさせるときの水温は5℃。これは、キャベツでも、
大根でもにんじん、きゅうりでも同じ。
5℃だよ、5℃。
レタスを選ぶコツは、持ってみて軽いもの。
そして平均に丸みを帯びているもの。
同じ値段だから重いものの方がお得と思うだろうが、実は、
重いものは収穫時期が遅れて葉が硬くなり、苦味が
ででいる可能性があるのよ。
逆に、軽いものは葉がやわらかく、味も良くなっている。
お尻を見てみよう。
連続して何年も同じ土地で育ったレタスは、株が大きくなるわけ。
切り口が10円玉程度の大きさであれば、きちんと
管理された土地で育った証拠なの。
生で食べる日本とは違って、中国では炒め物に使われることが多い。
牛肉と炒め合わせてカキ油で調味したり、干しエビと炒めてクリーム煮に
したりするので、試してみてもいいでしょう。
和風では、サッとゆでてお浸しといったところかな。
栄養の面では、ビタミンA効力、ビタミンC、カルシウム、
鉄分をふくんでいる。
玉レタスの場合、外側の色の濃い部分の方が、
栄養価が高いので、
硬いからと捨てないようにしていただきたいね。